“オフィスとしても自宅としても違和感のない
上質で生活を感じさせないキッチン”
“オフィスとしても自宅としても違和感のない
上質で生活を感じさせないキッチン”
「テーブルとして使っても違和感のない素材として、シーザーストーンを選びました。」
―――今回お邪魔したのは、キノアーキテクツの束野由佳さんの東京オフィス兼ご自宅。
キノアーキテクツはご夫婦である建築家の木下昌大さんと束野由佳さんを中心に、保育園、図書館、墓所、オフィス、集合住宅など、人々の暮らしに関わる建築を手掛ける、東京と京都で活動する設計事務所です。
束野さんは、東京理科大学建築学科をご卒業後、大手デベロッパーに就職。
その後VOGUE JAPANのエディターを経て、現在はキノアーキテクツの代表を務められています。
東京オフィス兼ご自宅も、もちろんキノアーキテクツの作品の一つ。
働く場所と暮らす場所を両立させた空間にある、キッチンのワークトップと洗面カウンターにシーザーストーンを選んでいただきました。
「自宅でもあり、クライアントとの打ち合わせスペースでもあるので、
その場にあっても違和感のない、生活感を感じさせない上質な空間を目指しました。」
お客様がお越しになっても、家族との生活を感じさせず、また自社の作品としても紹介できる空間をイメージ。
シャープなラインのカウンタートップにダークグリーンを組み合わせたキッチンはテーブルの一つのような佇まいで、お仕事のシーンにあっても、違和感を感じさせません。
「外の緑と連続するように、インテリアも緑色を基調にしました。」
大きな赤松などの樹木に囲まれた土地にあるご自宅は、外壁も印象的なグリーン。
家の中の家具も少しずつトーンの異なるグリーンを使われていて、大きな窓からの光が差し込むと、家中が淡いグリーンに染まり、美しい空間が広がります。
―――キッチンとしても、テーブルとしても使うから、ワークトップは石系のマテリアル一択だったという束野さん。
「キッチンとテーブルの境界線が曖昧な感じにしたかったんです。だからワークトップはテーブルとしても使える石っぽいものが良かった。
ステンレストップだとキッチン台で食事をとっている感じになりますが、石のワークトップだったら、テーブルとして使っても違和感がない。」
「石」というマテリアルの中でも、なぜシーザーストーンを選ばれましたか?とお伺いすると
「キッチンジャーナリストの友人に、石系のマテリアルでキッチンには何がいいか相談したら、
シーザーストーンを勧められたのです。
まずサンプルをみて。デザインが秀逸だと思いました。」
と答えてくださいました。
ショールームで束野さんが選ばれたシーザーストーンは、4230 Shitake。
4230 Shitake
表面仕上げ:本磨き
「石の表情と、本物感が気に入りました。
イメージしていたキッチンのグリーンとも相性がいい色味で、あまり大柄の模様ではなく、素朴な感じの柄も好みでした。
人工大理石では表現できない、質感の良さ、本物感があるから良かった。」
4230 Shitake
表面仕上げ:本磨き
「石の表情と、本物感が気に入りました。
イメージしていたキッチンのグリーンとも相性がいい色味だし、あんまり大柄の模様ではなく、素朴な感じの柄。
人工大理石にもありそうな模様なんだけど、質感の良さ、本物感があるから良かった。」
実際に触れてみて、その質感の良さも決め手の一つとなったという束野さん。
「触った時に感じた、冷たさとか硬さ、そういったところも本物を感じました。
シャープなラインが綺麗に出たのも、シーザーストーンの硬さがあったからだと。」
素材感だけでなく、フォルムのディティールにこだわることで、イメージされていた美しさが完成します。
料理が大好きという束野さんにとって、使い勝手の良さ、機能性という点もキッチンには必須条件。
「汚れても簡単に拭き取れる、という点は、キッチンのワークトップにとって本当に重要なポイントだと思います。」
シーザーストーンは、傷がつきにくい硬さと、低い吸収率をもつマテリアル。
汚れが素材の中に入り込まず、また、水分も染み込まないので、お手入れはサッと拭くだけ。
「いつも綺麗なものに囲まれていたい、と思ってはいるけど、
水に濡れたら急いで拭き取るとか、汚れがつかないように気をつけるとか、毎日の生活ではなかなかできないですよね。
拭けばすぐ綺麗になる機能性を持ちながら、見た目が綺麗という点がシーザーストーンのいいところ。」
―――洗面台のカウンタートップにもシーザーストーンをお使いいただいています。
「洗面所に入ると一気に "家" 感が出るけど、それを一切無くしたかった。」
外国にいるのかと錯覚するようなバスルーム。
竣工後、初めて足を踏み入れたお子様達から「外国みたい!」のお声が上がったそう。
「洗濯機、乾燥機を洗面所に置かなかったことも、非日常な空間を作るのに一役かったと思う。」
週末は家族で過ごす空間になるキッチン。
キッチンとテーブルの境界線が曖昧なカウンタートップでは、お料理をしながら、カウンター側では朝食をとることも。
お二人のお子様も、この休日の「ママカフェ」がお気に入りだとか。
「自分がいて、気持ちがいい空間をつくりたかった。
働く場所も、住む場所も、いい環境であることでモチベーションも上がるし、効率的だと思う。」
建築の力で最適な働き方、住まい方、環境をつくられている、束野さんらしいお言葉です。
設計事務所の代表として、またエディターとして、そして2人のお子様の母親として。
日々忙しく過ごされている中、この家にいると、日常から離れてすっきりできるそう。
お忙しい中インタビューにご協力いただいた束野さん、有難うございました。